企業が求める次世代リーダー

 

企業はリーダー不足で悩んでいる

企業の経営者や採用担当者の方々とお会いすると、毎回と言っていいほど「次の世代を担うリーダーがいない。」、「組織を任せられるリーダーが育っていない」といった「リーダー不足」、「リーダー不在」のお話をお伺いします。
この課題は、企業の規模や業種などに関係なく、どの企業でも抱えている慢性的な悩みであり、逆に言えば、優秀なリーダーの皆様にとっては好条件で転職することは容易な環境である・・・と言っても良いかもしれません。

そもそもリーダーとはどのような人材か

リーダーや、リーダーシップという言葉は、よく耳にする言葉です。リーダーという言葉の意味そのものは、組織やチームを指導・先導する人ということになりますが、意味が広すぎて良く分かりません。例えば、大統領や総理大臣などは国家のリーダーです。学生のクラブ活動の部長さんも部のリーダーといえますし、有名企業の経営者たちも優秀なリーダーです。世の中には規模や目的を問わず様々な組織やチームがあり、その数と同じだけリーダーがいるはずです。
ではその中でも、企業が求めるリーダーやリーダーシップのある人というのは、具体的にはどのような人材を指すのでしょうか?

企業が求めるリーダー人材とは

色々な企業の経営者の方々、また採用担当者の方々のお話を聞く中で、企業が求めているリーダー像は以下のようなイメージです。
・人にやる気を起こさせて人を動かすことに長けている人材
・組織の理念や目的を共同作業で実現できる人材
・時間とエネルギーを生産的に使える人材
・組織にとっての障害に率先して立ち向かう人材
・知的好奇心が旺盛で新しいものにリスクを取ってチャレンジする人材
・権力と周囲への影響力を駆使して結果を出す人材
・ゼネラリスト的思考で幅広い知識を習得しようと努める人材
などなど。
全て上げるとキリがないのでこれくらいにしておきますが、上記の要素のうち1つか2つでも持っている方であれば、優れたリーダーもしくはリーダーになる素養がある方と言って良いのではないでしょうか。

次世代リーダーになるために

優秀なリーダーになるためには何をする必要があるのでしょうか。絶対的な正解は無いと思いますが、優れたリーダーの方々が過去そして現在取り組まれていることをお伝えしたいと思います。
まず1番良いのは優れたリーダーに学ぶことです。皆さんの周りにいる方で優秀なリーダーがいるのであれば、是非ともその方にメンターになっていただいて色々なことを吸収してみてください。
そんな人はいない!という方もいらっしゃると思います。その場合は、本を読みましょう。日本、場合によっては世界の優秀なリーダーたちが書いた多くの書籍があります。身近に学べる存在がいないのであれば、書籍から学びましょう。
本以外には外部のスクールに学びに行くのも良い選択肢だと思います。MBAはその代表格ですが、そこまで大げさなものではなくとも、スポットで行われる外部研修などでも十分です。そこで学べる内容は勿論のこと、スクールでの異業種の方々との出会いも大きな刺激となるはずです。費用はかかりますが、自己投資をしないで成長したいというのは甘すぎる考えです。
また仕事においては、まずは自分の得意とする分野を作ることです。そして自分の強みを中心にキャリアを築くよう心がけましょう。リーダーとしての素養があったとしても、日々の仕事で成果を出せない場合、企業ではリーダーになるチャンスも与えられません。
また上位職者をうまく使う力も重要です。そうすると少しリスクがあることでも早い時期にトライすることができ、同年代の人達よりも多くの重要な経験を積むことができるはずです。

最後に

当たり前のことですが、「リーダー=優れたリーダー」ではありません。権力だけは持っているダメなリーダーに率いられた組織に属する方々は、本当に苦労されると思います。
リーダーになりたいという方、もしくは現在すでにリーダーポジションにある方は、ご自身が周囲から見ても優れたリーダーなのか否かを考えてみましょう。そしてもしそうでないならば、優れたリーダーになるための努力を開始してください。もし今まであまり本を読まれていないのであれば、何か本を読むところから始めましょう。会社の未来を担う人材になるためにも是非頑張ってください。