福岡へのUターン転職／Iターン転職を希望される方が最近増えてきています。そもそもUターン転職とは、福岡で生まれ育った方が地方（東京や大阪含む）の企業に就職し勤めたのちに、また福岡に戻るために福岡の企業に転職されることを指します。
それに対してIターン転職とは、他の地方で生まれ育った方が福岡への移住を希望されて、福岡の企業に転職されることを指します。
一般的に通常の転職は、ご自身のキャリアプランを達成するための「キャリアチェンジ」を主目的としています。しかしながらUターン転職／Iターン転職の場合は、キャリアチェンジのみならず、より広義のキャリアチェンジともいえる「ライフチェンジ」を目的としています。つまり、仕事は勿論重要であるものの、それ以上に、人生の過ごし方を重視されている方々が希望される転職の仕方となります。
近年では社会情勢の変化や移住ブームということもあり、Uターン転職／Iターン転職を検討される方、また中でも、移住先として福岡は人気の都市ですので（糸島など人気エリアも多い）、福岡での就職をお考えの方が増えつつある状況です。

一般的にUターン転職やIターン転職というと、都心から地方への転職を指すことが多いです。そのためメリットとしては、自分の好きな土地で暮らせること、子育て含め緑豊かの自然の中で暮らせること、家賃などの生活費が安いこと（福岡都心部はそれほど家賃も安くありませんが・・・）、通勤ラッシュから解放されること（福岡でも都心部はラッシュがありますが・・・）などが挙げられます。またUターン転職の場合には、慣れ親しんだ地元で暮らせること、親の近くに住むことができ安心させてあげられることなどもメリットと言えます。
一方でデメリットとしましては、都心に比べると給与が低いこと（一般的には都心の3割減ともいわれています）、職種の選択肢が少ないことなどが挙げられます。
特に都心から地方への転職の場合、現職の職種や業務内容にもよりますが、給与が下がることはほぼ避けられません。そのため、移住したいものの給与が下がることは受け入れ難い場合には、別の選択肢を考えるべきかと思います。もちろん、地方の企業だからといって必ず給与が下がるわけではありません。東京に本社を構える企業の地方拠点や、意図的に福岡に本社を置いているIT関連の企業などは、都心と給与水準が変わらないこともあります。
いずれにしましても、まずはご自身の長期的なライフプランをじっくりと考えたうえで、ライフチェンジとなるUターン転職／Iターン転職を検討されると良いかと思います。

まず前提として、Uターン転職／Iターン転職の目的は「移住」であるといえます。もちろん例外として、どうしても入社したい個別の企業が地方にある、という方もいらっしゃいますが、一般的には地方への移住を希望されてUターン転職／Iターン転職を検討される方が殆どかと思います。
つまり目的は「転職」が第一ではなく「移住」が第一となりますので、まずは転職ではなく、現職において地方勤務の可能性を探るのがベストです。環境は変わるものの、慣れ親しんだ会社で仕事を続けることが出来ますし、給与ダウンの可能性も低くなります。
次に、現職では地方勤務の可能性がないという方には2つの選択肢があります。1点目は、ご自身が移住したい地方の企業へ転職すること。そして2点目は、現在お住いの地域の企業で、移住したい先に拠点を持っている企業に転職することです。
尚、後者の場合は、必ずしても地方勤務の希望が叶うとはいえませんので、応募前にエージェントなどを通じて確認しておくことをお勧めします。
また良くいただくご質問として、「Uターン転職／Iターン転職の場合、面接訪問時の旅費交通費は支給されますか？」というものがあります。こちらは一般的には、最終面接のみ交通費支給となるケースが多いです。しかしながら、企業によってルールは異なりますので、気になる企業や求人がある場合には確認されてみると良いでしょう。
最後になりますが、現職を辞めてからのUターン／Iターン転職活動はあまりお勧めできません。「現職が忙しくて転職活動の時間がとれない」、「遠方への面接のために休暇を取ることは難しい」などの理由があることは重々承知しておりますが、既に離職しているということは企業側からするとネガティブに見る傾向があります。
また、もし転職活動が順調にいかない場合には、精神的にも金銭的にも追い詰められて、良い転職活動が出来ない可能性もあるからです。
現職の都合で、どうしても転職活動が出来ないという場合には、退職をする前に一度エージェントに相談されてみると良いかと思います。