面接を突破するための意識するべき3つのこと
面接で落ちたときは大いに反省すべし
ここでは採用面接を突破するコツについてお話したいと思います。まず、面接まで進んだということは、書類選考を通過したということです。当たり前のことではありますが、これは非常に重要なことです。何故ならば、履歴書や職務経歴書の情報だけで見れば、合格ラインにあったはずだからです。具体的に言うと、年齢や学歴、職歴などは全て応募先企業の採用基準をクリアしていたということになります。
それにもかかわらず、面接で落ちたということは、それ以外の要素が理由でNGとなっている可能性が高いわけです。つまりコミュニケーションスタイルや見た目の雰囲気などが、企業からするとNGだったということです。
これは大いに反省すべきことです。何故ならば、面接の場におけるコミュニケーションスタイルや雰囲気というものは、訓練することで改善できるためです。つまり面接でNGになるということは、一言でいえば単なる準備不足と言っても過言ではありません。
もちろん、完璧な準備をしていても面接でNGとなることはあります。例えば、企業側が勝手に「書類には書いてないけど、こんなことも出来る人なのでは!?」といった過度な期待をしていたケースです。他には、他に強い経歴の応募者がいて、相対評価でNGとされてしまうケースもそうです。そういうケースもあるとはいえ、面接で落ちたときには大いに反省し、対策を行い、次回の面接に活かしましょう。
ちなみに書類選考でNGとなるのは仕方ないので、気にしないでください。書類で落ちるということは、年齢や学歴、職歴が応募先企業のニーズと合わなかったということです。もちろん、きっちりと作りこんだ応募書類であることが前提の話ではありますが。繰り返しになりますが、「書類選考NGは気にしないこと」、「面接NGは大いに反省すること」これが重要です。
企業が見ているポイント
それでは面接を突破するための具体的なポイントについて説明します。一般的に企業が採用したい人材の共通的な要件としては、「素直さ」、「快活さ」、「地頭の良さ」などが挙げられます。
では、何を意識すればこれらの要件を兼ね備えた人材であると、企業に判断してもらえるのでしょうか。細かく挙げればキリがないのですが、大きくは以下の3点を意識することが重要と考えます。
①見た目を意識する
見た目は非常に重要です。第一印象イコール見た目といっても過言ではありません。見た目とは、髪型、服装、ネクタイ、靴、腕時計、カバン、姿勢や表情などです。
これは、高級品を身につけましょう、と言うことではありません。清潔感を出してください、と言うことです。そのため面接に臨む前には、近くのトイレなどに入り、鏡の前で自分が清潔感を与える見た目かどうか必ず確認してみましょう。その際には面接時の表情も作ってみると良いと思います。
②質問にはダイレクトに答える
日常で良くある会話です。
Aさん:「夕食は何を食べたい?」
Bさん:「そうだなぁ、昨日焼肉食べたからなぁ・・・」
Bさんは面接で落ちるタイプです。何故ならばAさんの質問に答えていないからです。面接時におけるBさんの正しい答え方としては、下記になります。
「私はお寿司が食べたいです。何故ならば昨日焼肉を食べたので、今日は肉の気分ではないからです。」
もちろん、日常の会話でこんな話し方をする人はあまりいないと思いますが、面接の場においては「質問にダイレクトに答えること」が非常に重要です。
面接の場で何か質問された場合の回答は「〇〇です。何故ならば・・・」これを徹底してください。ちなみに、時系列で話す必要がある職歴の説明は、この答え方は使えませんのでご注意ください。
③良い質問を準備しておく
面接の後半になると殆どの場合、企業側から「何か質問ありますか?」と言われます。応募者からの質問のコーナーですね。ここで意識していただきたいのは「自分が聞きたいことを質問する場ではない」ということです。あくまで、企業側に高い評価をしてもらう為の質問をすることを心がけましょう。
企業側に良い印象を与える質問とは何かというと、応募しているポジションに関すること、仕事に関することです。具体例としては以下の通りです。
(良い例)
・仮に御社に入社させて頂くことになった場合、入社までに準備してくべきことや勉強しておくべきことがあれば教えて下さい。(⇒やる気と向上心を感じます。)
・今回のポジションでは、主に〇〇業務を担当すると伺っていますが、こちらの業務は〇〇が重要という理解で合ってますでしょうか?(⇒事前に一生懸命調べている印象です。)
(悪い例)
・福利厚生は充実していますか?(⇒質問が抽象的すぎます。また仕事に興味がないのかと思ってしまいます。)
・有給休暇は取得しやすい環境ですか?(⇒休むことしか考えていない印象です。)
分かりやすくするため、少し極端な例となりましたが、ご理解いただけましたでしょうか。ちなみに、福利厚生や有給休暇について質問してはいけないということではありません。企業側も全く気にしない可能性もありますし、応募先企業が本当に行きたい会社か判断するためにも、ご自身が聞きたいことはキッチリと確認しておくべきです。但し、聞くタイミングには気をつけましょう。本当に確認したいことは、内定が出た後に聞くと良いと思います。内定が出ていれば企業は色々と答えてくれるはずです。
面接を突破するためのポイントについては以上となります。これらのことを踏まえて、徹底的な面接対策をして、最大限のオファー条件を勝ち取ってください。
最後に
本来面接の場というのは企業側、応募者側の双方にとって、「相手を見極める場」となります。応募者として「この企業は本当に入社したい会社なのか?」ということを面接の場で見極めます。
しかしながら現実は厳しいもので、応募者側は「辞退する権利」は持っていますが「面接通過してやる権利」は持っていません。「落とす権利」、「通過させる権利」この双方の権利を持っているのは企業側だけです。採用途中においては、応募者側は残念ながら弱者ということになります。
しかしながら、応募者に両方の権利が発生するタイミングがあります。それは内定が出たときです。内定が出てしまえば、企業側は応募者が内定を受諾してくれるのを待つことになります。ここで初めて応募者側が強者になるわけです。
出来るだけ多くの内定を勝ち取って、贅沢に悩んでみましょう。そのためにも是非とも徹底的な面接対策を行ってみてください。